

2025.05.31 #佐藤保宏
1970年の大阪万博が象徴するように、日本は高度経済成長期を背景に、住宅の在り方も大きく変化してきました。大量生産から個の暮らしへ。時代の価値観は、確実に移り変わってきました。
そして現在。
住宅においても、地震に強い構造、高気密・高断熱の素材、太陽光発電などの創エネ技術といった、目覚ましい進化を遂げてきました。
機能性は向上し、暮らしはどんどん快適に、時短に、便利になっています。
…でも、それだけで本当に「いい家」なのでしょうか?
私は設計士として、そこに“家族らしさ”や“過ごし方”がにじみ出るような家”であることが、もっと大切だと思っています。
たとえば、気持ちよく朝の光が入るダイニング。
目覚めて深呼吸できる窓辺の居場所。
ちょっとした段差や木のぬくもりが、家族の記憶に残る住まい。
それはまるで、家の「キーストーン(要石)」を探し出すような作業。
この家族にとっての「中心」はどこか?
どんな時間を重ね、何を大切に生きていくのか。
(私はボーっとできる空間と時間を大切にしています。)
最新技術を活かしつつも、
そのご家族にとっての“らしさ”を形にする。
それが、私たち設計士の使命であり、喜びだと感じています。
便利さや性能だけでない、心地よさ。
そんな家を、これからも一つひとつ丁寧につくっていきたいと思います。
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私たち「十津川の家」の設計チームは、お客様一人ひとりの声に耳を傾け、快適で心豊かな暮らしをかたちにすることを目指しています。
自然を感じ、「こころ」が満たされ、「からだ」が喜ぶ住まい。
そんな毎日を一緒に実現していきましょう。
今のお住まいの悩みやこれからの理想、ぜひ私たちにお聞かせください。
設計 佐藤