設計士ブログ

2025.06.27 #澤井大輔

和室は必要?今どきの使い方とおすすめのつくり方

澤井大輔

昔のように客間や仏間として独立した和室を設けることは少なくなってきましたが、今の暮らしに合った“和の空間”の取り入れ方は、むしろ以前より多彩になっています。

現代の住宅における和室は、「客間として常に独立して存在する部屋」ではなくなりつつあります。その一方で、使い勝手の良い“多目的スペース”としての和室の価値は、むしろ高まっています。たとえば、小さなお子さまがいるご家庭では、「お昼寝スペース」や「遊び場」として畳の空間が大活躍。フローリングに比べてやわらかく、転倒しても安心という理由から、小上がりの畳コーナーを取り入れる方も多くいらっしゃいます。

また、和室は来客時の簡易宿泊スペースや、将来の寝室としても使える柔軟性があります。ライフスタイルが変化しても対応できるように、「リビングとつながる一角を畳敷きにする」「扉で仕切って個室にできるようにする」などの工夫を取り入れることで、空間を無駄なく、かつ心地よく活用できるのです。