

2025.09.01 #高木恵子
こんにちは 十津川の家の高木です。
昨日のブログでは、ヒノキの力についてご紹介しました。
法隆寺や伊勢神宮に使われ、千年以上残る建物を支えてきたように、日本の木は昔から暮らしを守る存在でした。
実は、同じように杉も長い歴史の中で大切なものを守ってきた木です。
奈良の正倉院には、1200年以上前の宝物が今も残されています。布や楽器、文書など、長い年月を超えて受け継がれてきたものが、当時の姿のまま残っています。
その理由のひとつが「杉の箱」。
宝物は杉で作られた箱に収められていました。杉には調湿作用や防虫効果があり、虫やカビから中身を守ってくれる性質があります。昔の人は、自然素材の力を知り、それを生活にうまく取り入れていたのですね。
この知恵は、実は現代の家づくりにも通じます。杉や檜といった国産材を住まいに使うことで、薬剤に頼りすぎることなく快適さを保ち、長く安心して暮らすことができます。
正倉院のお宝を守った杉の箱のように、私たちも自然素材の力を活かして、ご家族の暮らしを長く守る家をつくりたいと考えています。