

2025.09.21 #佐藤保宏
近年では「ファミリークローゼット」や「ウォークインクローゼット」など、各部屋に個別のクローゼットを設けるのではなく、家族みんなで共有する大きな収納スペースを設けることが主流になりつつありますね。
これは、「家事の効率化」が大きな要因となっています。
●ファミリークローゼット: 洗濯物を乾燥させた場所(多くは2階や脱衣所)の近くに、ファミリークローゼットを設置することで、「洗濯物を畳む→そのまま収納する」という流れがスムーズになり、家事の動線が大幅に改善されます。
また子供が小さいうち: おもちゃや教科書など、子供が成長するにつれて増えていく物を置くスペースとして活用できます。子供が独立した後、 子供が実家を離れた後、空いた子供部屋を客間や趣味の部屋に転用する際、大きなクローゼットがなければ、より自由に部屋を使えます。
一方で、普段使う衣類はファミリークローゼットに集約し、季節外の衣類や思い出の品などは子供部屋のクローゼットにしまう、といったように、逆に思えるような目的に応じて収納場所を使い分ける方法も増えています。
朝、家族みんなが衣類を選んだり、準備をしたりする場所として使えば、コミュニケーションのきっかけにもなります。
ということで、個別の子供部屋にクローゼットを設けるスタイルは依然としてご希望される方も多いのですが、家事の効率化や家族の生活様式の変化を考慮して、ファミリークローゼットを設ける家は確実に増えています。
特に、2階に洗濯機を置くプランニングの家や、家事動線を重視する家庭では、2階にファミリークローゼットを設ける選択肢は非常に合理的と言えます。これにより、子供が成長しても、家事の負担を減らしつつ、個人の空間と家族の共有スペースのバランスを取ることができます。皆さんはどちらをご希望されますか?いろいろとお話しながら決めていきましょう。
設計 佐藤