

2025.10.09 #高木恵子
こんにちは 十津川の家の高木です。
事務所近くの駅には、生のオレンジをその場で絞ってくれる自動販売機があります。先日改札を通ったとき、ちょうどオレンジが山積みになっていて補充中でした。あたり一面が柑橘の香りに包まれていて、いつもの駅が思わず深呼吸したくなるような、爽やかで心が軽くなる空間でした。
思いがけない場所で出会う香りは、不思議と記憶に残ります。ふとしたときに「あのときの香り」を思い出し、懐かしさや安心感やときめきを呼び起こしてくれるものです。
おばあちゃんの家の香りや、取り込んだばかりの洗濯物の香り、小さな赤ちゃんだったあなたの香りなど――人それぞれに大切な香りの記憶があります。十津川の家で育ったお子さまにとっては、それがきっと杉や檜の香りになるのではないでしょうか。木の香りに包まれて過ごした時間が、将来「この香り、懐かしいな」と思える宝物になるかもしれません。
香りとともに育つ暮らしを、大切にしていきたいですね。