営業ブログ

2025.11.18 #高木恵子

木が“住まいの材”になるまでの長い道のり

高木恵子

こんにちは 十津川の家の高木です。

今日は、和歌山の田辺市まで無垢材の見学に行ってきました。

山では、担当の方からさまざまなお話を伺いました。
写真に写っている山々の木々は、古いものは100年以上前に人の手で植林されたもので、自然に生えてきた木はほぼないということ。
間伐や手入れを重ねながら、最低でも60年ほどかけて大切に育てられてきた木々が、今ようやく住宅の材料として伐採されているそうです。

その後に向かったのが製材所。
樹皮がついた丸太がきれいに並べられ、そこから四角い柱材や板材に加工された木がずらりと並んでいます。
乾燥の方法、検査の工程、どんな基準で見極めていくのか──丁寧に説明していただき、木が“住宅用の材”として仕上がっていく道のりをしっかり学ぶことができました。

また、加工の際に出た破材(端材)も無駄にせず、燃料や資材として再利用しているという環境への配慮も印象的でした。
木を大切に扱う姿勢が、細かなところまで一貫していることに心を打たれました。

そして何より印象的だったのが、働く皆さんの姿勢です。
良いものを届けるために細部まで目を配り、品質を徹底して管理するその誇りのようなものが伝わってきました。

今日のお話の中で改めて感じたのが、
奈良の無垢材も紀州の無垢材も、それぞれに良さがあり、どちらも家づくりにとても適した素晴らしい材料だということです。
産地が違えば木の育ち方や表情も少し異なりますが、どちらも丁寧に育てられ、しっかりと手をかけられている──それが大きな魅力だと思います。

一本の木が家づくりに使われるようになるまでの、あまりに長いスパン。
そして、その長い年月を受け止めるように丁寧に仕事をされている方々の姿を見て、「この背景をきちんとお客様にお伝えしていかなければ」と気の引き締まる思いでした。

今日感じたこと、学んだことを、これから出会うお客様にもきちんと届けていきたいと思います。
案内してくださった皆さま、本当にありがとうございました。