設計士ブログ

2025.12.21 #佐藤保宏

トイレ、悩む

佐藤保宏

実はプラン作成時、トイレの位置、私、結構悩みます。
部屋の広さや窓の配置と違って、トイレは「とりあえずここでいいか」と後回しにされがちですが、暮らし始めてからじわじわ効いてくる場所でもあります。
音、におい、動線、そして使う人の気配――そのすべてが、意外と生活の質に影響します。

あまり気にしないで検討されがちなトイレですが、実は家全体の動線計画と深く関わっています。
リビングのすぐ横にあると便利な反面、来客時に使いづらかったり、音が気になったりすることもあります。
2階のトイレも同様、寝室の近くに配置すれば、とても安心ですが、隣接する部屋や1階へおろす配管などの注意が必要です。よく隣接の部屋を収納にしたりします。

使う時間帯やシーンを想定して位置を調整するだけでも、日々のストレスは大きく減ります。

トイレは決して広い空間ではありません。
だからこそ、音の伝わり方、扉の向き、明るさ、備品の収納、換気の取り方など、細かな設計の積み重ねが重要になります。
小さな空間ほど、実は設計者の考え方や経験が表れやすい場所だと感じています。

設計 佐藤