2024.04.05 #三輪朱音
こんにちは、十津川の家の三輪です。
皆様は勉強するとき、どこですることが多いですか?
最近はLDKにカウンター等の学習スペースを設置する間取りが流行です。
『東大脳の育て方』という本の中で紹介された、「東大生の8割以上がリビング学習の経験がある」という統計は有名ですし、その影響もあるかもしれません。
でも、リビング学習って実際なにがいいのでしょうか?
間取り的なメリットは、お子様が勉強しているときに親の目が届くということです。
宿題などの進捗を見たり、親子のコミュニケーションの機会を増やすことができます。
また、無音の部屋よりもわずかな生活音や人の気配があった方が集中力が高まるという研究もあります。
そういった結果として、子供の学習意欲や効率が上がったり、学習習慣ができるのがメリットであるということのようです。
しかしリビングの室内環境が勉強するのに適しているかというと、そうでもありません。
人間が集中するのに適した環境は、昼光色(青っぽい色)で強い明るさの照明で、暖かすぎない環境です。
リビングは、リラックスできるように照明や温度を調整しますよね。
人間がリラックスするのは、電球色(オレンジっぽい色)で柔らかい光の照明で、気温は暖かい方がいいですね。
だとすると、リビングに求める環境と勉強するのに適した環境は真逆なわけです。
ですから、リビング学習のメリットを最大限に享受するためには、室内環境を整えてあげる必要があります。
たとえば、LDKの照明を調光・調色機能つきのものにしたり、照明の配置を工夫するなどするとよいでしょう。
住宅改革部 三輪