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2025.04.10 #馬場紀子

またいつか、お会いしましょう― 吉野の桜と、未来の家をつくる木々の話 ―

馬場紀子

こんにちは、インテリアコーディネーターの馬場です。先日は10年ぶりくらいに吉野に行ってきました。千本桜が有名ですが、中千本、上千本と満開でした。奥千本はこれからが見頃のようです。

今回はガイドさんのいるツアーでした。お花見にガイドさん?とも思いますが、絶景の案内だけでなく、山の木々についても詳しく説明していただけて、興味深く話に聞き入っていました。

吉野といえば、もうひとつ忘れてはいけないのが、杉やヒノキの産地であるということ。なんとその歴史は、室町時代後期(1500年ごろ)から続いているのだそうです。1ヘクタールあたり7,000~8,000本の密植が行われ(ほかの地域では平均3000本程度)、成長過程で間引かれていき、大切に育てられています。

*杉の前の木は黒文字という木です。

ちなみに、杉とひのきの木はぱっと見よく似ているのですが、葉が違います。杉はとがった葉が密集して棒状になっていますが、ひのきは柔らかくて枝分かれしています。

今日目にした木々が、いつか誰かの家の柱になる——
そんな風に思いながら山を歩くと、また違った景色に見えてきます。
もしかしたら、それはあなたの家かもしれませんね。

*3枚目の画像はお借りしました。