2024.11.28 #馬場紀子
こんにちは、インテリアコーディネーターの馬場です。最近めっきり寒くなりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
先日は京都の旧駒井邸を見学する機会がありました。97年前に建てられたこちらの邸宅は京都大学の遺伝学博士駒井卓・静江夫妻の自邸でしたが、こちらの建築を手がけたのはウィリアム・メレル・ヴォーリズ。彼の設計した建物は関西学院大学や神戸女学院などの大学校舎や、大丸心斎橋店や東華菜館などの商業施設もありますね。
外装などの雰囲気ももちろん素敵なのですが、今回注目したのは収納。今では当たり前のようにあるクローゼットなども当時からはすでにあったり、和ダンスが埋め込まれたような収納、和室の窓下にある収納、玄関のすぐ裏には靴用のお手入れグッズを入れる引き出しがあったりと、小さな演出も。キッチンもカップボードが備えられてあり、取っ手はすべてクリスタル。修復で一部変わってしまっているところはあっても、現在見ても古さを感じさせず、かわいい雰囲気さえあります。
また、屋根裏も収納になっていて、階段を下すのはなんと機械式!歯車が壁に埋まっていて、ハンドルで操作するものです。今回は階段を下ろして見学したわけではありませんが、隙間から見えたものでも収納されているものの量は結構多そう。今も昔も収納は悩みのタネだったのかもしれませんね。
収納ひとつで使い勝手が格段に変わり、生活しやすくなることでプチストレスが減ることも多々あります。モノのための家ではなく、住まわれる方が主役の家づくりをご提案しております。ぜひご相談くださいね。