

2025.08.23 #佐藤保宏
本日、あるお客様の起工式に参加させていただきました。
地鎮祭ではなく、クリスチャンのご家庭ということで牧師先生をお迎えしての式。普段とは少し違う雰囲気の中、心に深く残るお話を伺うことができました。
牧師先生は、起工式の意味のお話に続けてこんなふうに語られました。
家というのは、建てて終わりではありません。
そこで家族が暮らし、喜びや悲しみ、さまざまな出来事を重ねながら、
家そのものに手を加え、工夫し、育てていくことで、ようやく完成へと近づいていくのです。(ニュアンスです)
確かに、どんなに一生懸命考え抜いてつくった家でも、住み始めてから「ここにコンセントを足せばよかった」「この位置に棚があると便利だな」と思う瞬間は少なからずあります。
けれど、それこそが住まいの面白さであり、暮らしを通して家族の愛情で育っていく家の姿なのです。というお話でした。
式の途中では起工式の意味や歌を合唱し、聖書のお言葉をいただきました。
私たちも、建物の完成までの道のりを愛をもって丁寧に積み上げ、家族に引継ぎ(お引き渡し)をする責任の重さを改めて胸に刻みました。
家は「完成図」を引き渡すだけで終わるものではなく、そこで生きる人と共に成長していくもの。
今日の起工式で、その大切な真理をあらためて教えていただいたように思います。
設計 佐藤