設計士ブログ

2025.04.19 #佐藤保宏

そろそろ設置を検討しないといけないのかな・・

佐藤保宏

最近よくいただくご相談の中に、
「太陽光発電を取り入れたい」「ZEH住宅にしたい」「エコキュートも設置したい」
という、省エネに関心の高いお声が増えてきました。

でも、そこで多いのがこんなお悩み。

「うち、敷地が狭いから、そういうのは無理なんじゃないかと…」

……本当に、そうでしょうか?

狭小地 × 省エネ設備は、難しい。でも不可能ではありません。

近年、国はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及を強く進めており、
太陽光発電や高効率な給湯器の導入も、ある種“努力義務”のような扱いになってきました。

しかし、私たちのように近畿圏、とくに関西地方の市内の住宅を多く手がけていると、
「敷地や建物が小さく、太陽光パネルをたくさん載せられない」
「エコキュートの置き場所がなくて断念した」
といった声を多く耳にします。太陽光パネルの開発側の発展で早く小さいパネルで大容量の太陽光パネルや外壁、窓ガラスにパネルが埋め込まれてる等、いろいろ出てくれればいいんですけど・・・

たしかに、コンパクトな敷地では設置スペースに悩まされることもあります。

けれど、設計の工夫次第で、その課題は乗り越えられることも多いのです。

「設置する前提」で考える設計という選択肢

私たちは、家づくりを“ご要望をかなえる設計”から始めます。

たとえば――

  • 太陽光パネルの容量を確保するため、屋根の形や勾配を調整
  • エコキュートの設置寸法に合わせて、建物の形状に“くぼみ”や“張り出し”を設ける工夫
  • 勝手口やバルコニー下などのデッドスペースを活用して、給湯器の配置を最適化
  • 外構と一体でエネファームの設置場所をデザインする

こうした柔軟な設計アプローチにより、狭小地でもZEHや省エネ設備をしっかりと盛り込むことができます。

「とりあえず設置できる場所があるか探す」ではなく、
**「設置する前提で設計する」**ことが、私たちの家づくりの考え方です。

設計 佐藤