

2025.08.09 #佐藤保宏
家づくりの世界で、まず出てくるのが「建築基準法」。
これは設計士の教科書みたいなもんで、「ここまではOK、それ以上はダメ!」とはっきり線を引いてくれます。
高さ、耐震、防火、道路との関係…まあ、役所とのお約束ですね。
そして忘れちゃいけないのが「民法」。
こちらは、お隣さんとの“ええ距離感”を守るための法律。
境界から50cm以内に窓を作るならお隣の了解が必要、とか、雨水はお隣に流しちゃダメ、とか。
こっちはご近所さんとのお約束です。
わが町は土地がコンパクトなことが多くて、
「できるだけ室内を広くしたい!」と思うと、どうしても建物が境界線ギリギリに寄ってしまいます。
ここで民法が登場するわけです。
例えば、窓の位置を工夫して視線を避けたり、すりガラスや高窓にすることでお隣の了承を得やすくしたり。
軒や樋の出幅を調整して雨水が流れないようにしたり。
設計士の腕の見せどころです。
法律って聞くとなんだか怖いですが、実際は上手に付き合えばトラブルを防ぐための盾みたいなもの。
狭小地でも民法を理解していれば、境界ギリギリに建てつつもお隣を気遣いしたいいプランが作れます。それどころか、民法をうまく使うことで、後々のメンテナンスや増改築まで見据えた余裕ある家づくりも可能です。
建築基準法=お役所との約束
民法=お隣さんとの約束
両方知って、うまく活かすのが設計士の腕の見せどころ。
家は建てて終わりじゃない。建ててからも、気持ちよく暮らせる関係づくりが大事なんですね。
また今度いろいろな考え方のお話しをしますね。
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私たち「十津川の家」の設計チームは、お客様一人ひとりの声に耳を傾け、快適で心豊かな暮らしをかたちにすることを目指しています。
~”住むほどに、美しく、心地よく”~
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設計 佐藤