2024.06.14 #佐藤保宏
質問です。部屋のカーペットを購入する時、部屋の大きさを測ってネットで購入する時に商品項目についてくる「江戸間」「団地間」て何なの?
答え:昔のサイズ
そう、古くから使われているサイズを今現在でも使用しています。「江戸間」「関西間」「団地間」「関東間」「京間」「中京間」など、地域によってたくさんのサイズで分かれています。関西では主に「中京間」を使って家のプランを作ります。なぜ!?
「中京間」とは、住宅建築において畳の大きさを幅3尺、長さ6尺と決めた造り方のことを言い、三六間と呼ばれることもある。 つまり縦が182cm、横が91cmとなる。(Google調べ)
近畿は中京間が多いんですね。京都ではたまに「京間」(本間間(ほんけんま):191cm×95.5cm)が使われるようです。1820×910を基本にベニヤ板やドア等多くの材料が作られ、その材料がそつなく収まるようにこのサイズでプランが作られているようです。
この「間」(けん)を使っている業界は建築業界のほかに不動産業、農業などの土地に関する業界では、いまだ通常のサイズとして普通に使われています。稲の植え付けの間隔や田んぼの広さもこのサイズが基準。相撲の土俵の直径も「間」を基にしており、伝統文化の中でもその存在感を示しています。日常生活に密着した分野で使われるため、直感的に理解しやすく、効率的なので、衰退することなく現在でも使われているんですね。
※910mmの倍数でプランを作成しています。
もう慣れてしまって当たり前のように使っていましたが、先日子供から質問され、確かに業界以外の方にすれば疑問なんですね。今度広告や図面を見る機会がありましたらどの「間」で作られた家なのか見てみるとどうでしょう。地域がわかるかも。
設計 サトウ