設計士ブログ

2024.04.19 #佐藤保宏

建物の解体

佐藤保宏

花粉症の方にはとても辛い時期ですがあともう少しの我慢ですよね。私はまだ桜の木にもアレルギー反応しますので、毎年花見はしたいけどその後が怖いので、行こうか行くまいか悩む日々です。

花見が終わる時期の桜の絨毯もきれいですが、やはりちょっともの悲しい気持ちになりますね。

先日、お客様の建て替えの計画で着工に向けて、現在のお住まいの解体する工事がありました。

お客様のおじい様から代々受け継がれている昔ながらの日本家屋なのです。中庭や縁側、屋根から太陽の明かりを入れるトップライト、仏間、床の間、出書院等、雪見障子やガラス戸、桜の丸太を使った船底天井等、古き良き時代のお住まいでした。長年生まれ育ったお住まいを解体するのですから、いざなくなると思うと・・・たくさんの思い出が巡って胸が詰まる思いになることでしょう。

「その思い出を胸に新しいお家で新しい生活をしよう」と一大決心。

これから新しい思い出をこれから建つ新しいお住まいでたくさんの思い出を作ってもらうため、お客様のご要望に私たちのアイデアをプラスアルファして今まで以上のより良い生活ができるようご提案しなければと責任感と使命感を強く感じました。

その解体時に少しだけ処分せずに残してあるものがあります。昔の思い出を少し新しい家に取り入れようと試みる予定です。うまくいくといいんですけどね。

私たち十津川の家の設計チームは社会のニーズに合った、快適なお住まいを提案するため日々知識を深め、お客様に寄り添い「こころ」が豊かに「からだ」が喜ぶ住まいづくりをお客様と共につくりあげます。

設計 佐藤