設計士ブログ

2024.09.13 #佐藤保宏

間取りを考える(和室は必要?編)

佐藤保宏

今日は間取りを考えるにあたり重要な「和室は必要?」について考えてみましょう。

日本特有ともいえる和室、ひと昔は床の間、書院、掛け軸、仏間、縁側はセットで作られていました。今現在、和室は必要性においてどう変化してるのでしょうかぁ~。

和室のメリット

  1. 床に座ってくつろげる
     畳はクッション性があり、直接座ったり寝転んだりしても身体に負担が少ないです。赤ちゃんや高齢者にも優しい床材です。
  2. い草の香りでリラックスできる
     い草にはリラックス効果があり、和室にいると自然と落ち着くと感じる方も多いです。特に、森林浴をしているような爽やかさがあります。
  3. 客間や仮眠スペースとして使える
     格式の高い空間として、来客をもてなす場としても活用できます。また、仮眠や子供のお昼寝に最適です。

和室のデメリット

  1. 手入れが大変
     い草の畳はカビやダニが発生しやすく、手入れには注意が必要です。ただし、最近は水拭きできる樹脂畳もあり、メンテナンスが楽になってきています。
  2. スペースの確保が難しい
     和室を広く取ると、リビングやダイニングのスペースが狭くなる可能性があります。限られた間取りでは、他の空間を圧迫しないよう注意が必要です。

和室はこんな家庭におすすめ・・・ですが(いろいろな必要性を検討してみましょう)

  • 来客をもてなしたい家庭
     親戚や両親が頻繁に訪れる家庭では、和室が客間として重宝します。・・・年に数回の来客なら 不要かも。
  • 子供の遊び場や仮眠スペースが必要な家庭
     畳の柔らかさは、転倒しても安心です。おもちゃを広げるスペースとしても、和室は便利です。・・・子供が大きくなるにつれて和室離れが始まりいずれ使わなくなった時の別の使い道を考えておかないと。
  • 趣味や家事スペースを作りたい家庭
     和室はリラックスできるため、読書や音楽鑑賞などの趣味にも適しています。また、室内干しや洗濯物を畳むスペースとしても活用できます。・・・趣味のものを置いてしまうと雰囲気が損なわれる可能性も。

まとめ

和室は便利で心地よい空間ですが、すべての家庭に必要というわけではありません。「ちょっと寝ころびたい」「和室があると安心」「やっぱり日本人はタタミの部屋は一つ」・・・単一な利用ではもったいないので利用をいろいろと重ねてみるのもいいかもしれません。例えばダイニング。テーブルをやめてを子上がりの畳スペースをダイニングにすると食事時間以外は寝転んだり、赤ちゃんのおむつ替え等。

自分の暮らし方や、家のスペースのバランスを考えて採用するかをよくよく検討してみましょう。迷った場合は、フローリングに置き畳を使用して、両方の良さを楽しむ方法もあったりします。

でもやっぱり畳や障子、襖って落ち着きがあっていいですよね。(どっちやねん!)

**********************************************

私たち十津川の家の設計チームはお客様のひとりひとりに寄り添った、快適なお住まいを提案するため日々知識を深め、お客様に寄り添い「こころ」が豊かに「からだ」が喜ぶ住まいづくりをお客様と共につくりあげます。

設計 佐藤